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スタッフブログ

2024年03月14日 更新

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就職活動体験記

T.Hさん / 化学業界


T.Hさん

理学研究科化学専攻
2015年3月修了見込み

化学業界
技術系総合職

日立化成株式会社 内々定
 
就職活動をはじめた時期 M1年生の11月
エントリーした会社の数 100社
説明会に参加した数 25社
OB・OG訪問の有無 無し
インターンシップ参加の有無 無し
情報収集の方法 リクナビ、マイナビ、日経ナビ、
アカリクWeb



■大学院生の就職活動について
 私は学部3年生の秋頃、大学院への進学を決めました。化学メーカーの研究職を志望しており、大学院で学んでおくほうが有利であると判断したからです。
 そのため、学部時代には就職活動をしていません。修士1年生の秋から、就職活動に取り掛かりました。
 
 大学院生としての就職活動を通して実感したのは「大学院生は自分の研究について、しっかりアピールできることが最も重要」ということです。これは研究室の先輩からも強く言われていました。
 まず、自分の研究の内容をわかりやすく説明することと、研究の結果や成果を明確に伝えることが大切です。面接官は、私の専門分野の知識をもっているとは限りません。誰にでもわかるように、研究内容を説明する練習は欠かせません。
 もう一つ伝えなければならないのは、研究に対する「自分の考え」です。どういった考えでその研究に取り組んだのか。どんな疑問をもち、課題を掲げ、思考を重ねて、実験を行ったのか。これらの点を、誰もが理解できる言葉で説明する必要があります。
 普段から自分の研究に対して「なぜ?」「どうして?」と言った疑問をもって取り組むことが、就職活動成功のための第一歩だと思います。
 
■自己分析と業界研究について
 就職活動の第一段階として取り組んだ「自己分析」と「業界研究」について、私のやり方を紹介したいと思います。
 
・自己分析
 自己分析をする上では、市販の書籍を参考にしました。私が使用したのは「ロジカル面接術(出版:ワック)」です。
 はじめにこの本で、論理的に考えるとはどういうことなのか、面接ではどんな質問を投げかけられるのかを学びました。その後、自己PRとして使用できそうな自分のエピソードを3~4種類選び出し、その詳細を徹底的にノートに書き出しました。ポイントは、一つひとつの項目について丁寧に「理由」を考えていくことです。自分がした行動に対して「なぜそれをしたのか?」と疑問を投げかけます。自分の中で質疑応答を繰り返すことで、エピソードを掘り下げておきました。
 掘り下げる過程では、一連の質疑応答の中に矛盾をつくらないよう注意していました。自分の行動に一貫性をもたせることで、面接官を納得させる自己PRが出来上がると思います。
 
・業界研究
 業界研究としては、化学業界を構成する企業についての知識を得るようにしました。私は志望企業を化学メーカーに絞っていたので、インターネットや就職四季報を使って、大手企業から中堅中小企業まで約100社ほど調べました。
 各企業の企業理念や主な事業内容、社員一人あたりの売上高などを調査し、自作のExcelに一覧をまとめました。この中には、実際には受験しなかった企業も多く含まれています。しかし、受ける・受けないに関わらず、業界全体を調べておくことで、自分の志望企業の業界内での立ち位置がわかります。
 また、化学メーカーに興味のある人は化学業界の時事問題にもアンテナを張っておくと良いと思います。化学業界には、時期毎にトレンドとなる製品があります。トレンドとなっている製品に対して、各社がどのような姿勢を示しているのか知っておくと、企業毎の特徴が掴みやすくなります。
 
 
 
 



■面接対策について
 私の就職活動を振り返って、面接の対策に最も役立ったと感じているのが「友人との会話」です。
 研究室の同期と、就職活動のこと、時事問題のこと、研究のこと、自分の将来のこと、仕事についての考え方等、どんな話題でもたくさん話しました。
 友人との会話を通して自分の考えを言葉にしておくと、面接のときにスムーズに話すことができます。積極的に周囲の人と話しておくことが、就職活動の面接に活きてくると思います。
 
 
■後輩へのメッセージ~大学院生として就職活動をする心構え~
 就職活動において、大学院生の初任給は学部卒の初任給と比較して高額です。そこで私は「学部生より多くの賃金を払ってもらう価値があると思わせられるか否か」ということを常に念頭において就職活動を進めていました。企業の新卒採用は、とても大きな買い物だと言われています。新卒の学生を一人採用するということは、その学生の生涯賃金を払うのに等しいことだからです。
 自分が大学院の2年間で何を学び、そこにどれほどの価値があるのか……それを面接官に納得させるのが、大学院生の就職活動の勝敗の分かれ目だと思って、後輩の皆さんにも頑張ってほしいと思います。